プロになりきれない主婦う〜さんが綴る、日々のあれこれ。

2008年8月28日木曜日

儚い光(夏目友人帳)

 蛍の可憐さと、桑島さんのちょっときつめの声が妙にアンバランスで、かえって切なかった。
 これは、・・・これはガキ共にはわからないだろうなぁと、おでかけ後の疲れで却って寝付けなかった夜、リアルタイムで観た。
 人魚姫を、思い出した。まぁ、あれは、男の方がでくの坊だったけど、この話はなんというか、どうにもこうにもやりきれないというか。
 常ならぬものを見てしまう力からの突然の解放は、その当人に何をもたらすのか。夏目が水辺で出会った人は、心寄せるものとの突然の別れであり、蛍にとっては、愛するものとの決定的な違いを全て見ることになるという、残酷なようなのだけれど、ある意味自然の摂理というか。
 いつかその力から解放されるかも知れない。それは、本来の彼にとって望ましいことではあるだろうけれど、同時に大切なものとの決別にもなる。
 異なる世界に身を置きながら心寄せ合った二人の別れが、いつか来るかも知れない未来の自分に重なる。
 そう、きっと、今の一瞬も、全てが今までという過去の積み重ねでできている。そんな当たり前のことが、当たり前なのに、切なくもある。
 あぁ、だから、第2話で露神さまは心おきなく、彼女と共に消えることができたのか。
 燕は、切ないけど温かくて、蛍は、本当に儚く散っていったけれど、何故か心落ち着いた感じがした。もう、あんな哀しい思いはしなくていいね、と。

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