プロになりきれない主婦う〜さんが綴る、日々のあれこれ。

2016年12月24日土曜日

YURI 完走

まだ、暑さの残る10月から一つの作品を見続けてきた。
ユーリオンアイス。あちこちでそれなりに論議や物議を醸してきた男子フィギュアスケートのアニメ。
一週間が長くて、木曜日が待ち遠しかった。
朝、出勤する前にどうしても見たくなる。これが、この3ヶ月の私のモチベーションを保ち続けた。
夜中に録画されたものを見ては、やきもきを解消し、次のドキドキとやきもきを抱いて一週間を過ごす。
どれだけしんどくて、どれだけ楽しい日々だったか。
一度見れば、一度で済まず、最低3度くらいは見返してしまう。
・・・こんな作品、今まであったかな〜って、あぁ、夏目友人帳の1期か。
一人で受け止めきれず、ネットをさまよい、感動を書き殴った感想サイトで色んな人の声を聞き(思いもよらない意見にも出会い)、見過ごしがちな、或いは「?」と思っていたシーンのヒントをもらい、また、幾度でも見返したくなる。なんて作品に出会ってしまったんだろう!

でも、いいことばかりでは無いのが人生の常。大切に見てきたつもりだったけど、うちのHDDレコーダーは思ったより年季が入っていたようで、最終回直前に壊れた。
DVDに焼いていなかった残り3話は、HDD初期化と共に跡形も無くなった。その犠牲の上に何とか録画した最終回も、途切れ途切れでまともに再生できずクライマックス直前で沈黙してしまった。
なんで、ヴィクトルはユーリ滑走の直前にそんな話をヤコフにしたの?
天然で人を振り回しがちな言動をとるけど、そこまで身勝手?
勇利に身勝手って言えた義理?
てか、どういうこと?
その後、どうなったの…?
Bパートだけで、どうやって終わらすの?
えぇ〜〜〜!?終わるの?
どうやって?まじか?

社会人としてまずいかも?と、一瞬思ったほど、仕事中も頭の中は残り20分弱でいっぱい。
帰宅してもHDDは沈黙を保ち続けガンとして復活せず、夜中の0時に番組更新をするGYAOで、ようやく見ることができた。
飛ばし飛ばし見るもんじゃないよ、全く。
見終わった瞬間、「やられた・・・」と呟いていた。
毎週毎週、飽きもせず確かにそう思っていた。
なのに、最後に来て、「そうきたか・・・。」と。
どうしてもちょっとわかりにくいところがあって、いつもの完走書き殴りサイトに行って、ようやっと意味が分かった。
そういうことか。
てか、どんだけ人の心の奥に揺さぶりをかけるんだ。
どんだけ語らずに溢れる思いを注ぎ込むんだ。
私自身、いきなり始まる話は結構好きだ。
A・クリスティを始め、推理小説が好きなのも、進行形で謎解きをするのが好きだから。
でも、この作品にはしてやられた。
物語の始まりのタネを、最終回の終わり近くで明かすなんて。
一つのものに打ち込むその心意気を、どれだけ続くかわからないその道の未来へ、どれだけの思いを込めているのか。

「仕方がないと思いながら臨んだわけではない。」
当たり前の筈の、でも難しいこと。
競技者だから、ではない。
ヒトだから。
50を過ぎてしまってから、こんな言葉に出会ってしまうなんて。それが琴線を振るわせてしまうなんて。
まるで17歳の頃のように、言葉に背中をはたかれるなんて。

サウンドトラックを口ずさみながら、興奮冷めやらぬうち、TVからは小田さんの「クリスマスの約束」が流れてる。
HDDは、直前に再初期化を受け付け、何故か録画予約は生き残っていて、録画をしている。
明日、私達に見せてくれる気はあるのだろうか。
信用ならないので、TVをかけながら、これを書いている。
・・・あと35分か。眠いかも。

怒濤の3連休、初日が終わり、夜明けまで5時間。
フェーン現象の後は放射冷却でどこまで冷えるかな。星はぎらぎら。美人さんに撮れるだろう。
ゴミ焼却場まで粗大ゴミを捨てにいくのだけれど、午後になるかなぁ。
ほんと、社会人としてどうなのかな(笑

とりあえず、YURI ON ICE完走。
何年ぶりだろう。DVDを買うことにした。